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NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

沖縄に病院見学行ってきました! 医学部5年 山口柊

こんにちは!医学科5年の山口柊と申します。

8月の夏季休暇を使って、山陰の島根県からリゾート地の沖縄県まで病院見学に行ってきました!

旅程は約2週間合計4つの病院で見学/実習をしてきました!

コロナ禍での県外訪問は心配な部分もありましたが、N95マスクとアイガードを手にいざ沖縄へ。

これから初期研修を考える医学生の参考になれば嬉しいです🌺

今回は2回に分けて感想をシェアしたいと思います!

第1回「来たぜ!沖縄!ちむどんどん」

沖縄県への訪問は今回が初めて。沖縄のイメージといえば、青い空に青い海🏖そしてハイビスカス🌺。到着してみると、イメージのまんま!

空と海。そして本当に道端にハイビスカスが咲いてるんです!沖縄の一大行事である旧盆の時期をまたいでの訪問であったので、町中からはエイサーの音楽が流れてきて、全身に浴びる沖縄感に「ちむどんどん」(沖縄方言で「胸がわくわくする気持ち」)しながら病院見学の旅は始まりました。

〜沖縄県の医療~救急と総合診療を中心に~

私が見学した病院は、沖縄県でも人口の集中した沖縄県中部地区・南部地区でした。短い見学の間でしたが、多くの救急搬送がありました。離島や僻地を抱えるという特徴は島根県と共通する部分があり、離島からのヘリ搬送もありました。

コロナ禍でどの病院も逼迫状態にあり、受け入れ制限がかかる中でも救急には絶えず患者さんがいるという状況。。。

沖縄県は高齢化率が23.1%(2021年)と日本で一番低く、全国5位の島根県(高齢化率34.5%)と比べて小児や若年層の症例が比較的多いことに驚きます。また、観光で沖縄県を訪れる人も多く、コモンな疾患から感染症、外傷など疾患のバラエティは非常に広い印象でした。

〜異文化に触れる~

また沖縄県の平均所得は全国平均の4分の3と低い水準にあり、貧困を背景とした生活習慣病や、未治療のまま複数の疾患が進行している症例も多い印象でした。沖縄県では、総合内科(総合診療科)が病棟を持っている病院も多く、診断・治療の難しいマルチモビディティへの対応や社会的入院に対する転院調整なども含めて、外来から入院、退院後まで一貫して診られる総合診療が大きな役割を担っていると感じました。

初期研修病院選びでは病床数や研修プログラムの内容に目が行きがちですが、その地域の社会背景や医療ニーズを知ることも重要だと思いました。

坂口先生と帰雲記念に笑!