馬渕さやか先生の論文がBMJCRにPublish!
医師3年目島根県出雲出身の馬渕沙弥佳と言います!
論文がPublishされたので報告させてもらいます!
今回のCase reportに関して以下3点簡単に振り返ってみました!
1:臨床的意義について
胃壁に空気が産生される比較的稀な病気として、
「胃壁内気腫(gastric emphysema)」と「気腫性胃炎(emphysematous gastritis)」があります。
どちらも稀な疾患ではありますが、これらは治療法が異なるので区別する必要があります。
「胃壁内気腫」は「気腫性胃炎」と異なり自然軽快する予後良好な疾患ですが、気腫性胃炎と鑑別が曖昧になりしばしば過剰な治療介入を施されてしまいます。。。。。
今回、臨床経過から適切に「胃壁内気腫」を診断し、低侵襲にフォロー・治療することができたので、今後この疾患に遭遇する人の参考になればと思い報告しました。
2:どういうところが大変だったか?どう乗り越えたか
レントゲン写真が映える!と思い、当初clinical pictureとしてN誌に投稿しようと奮闘しましたがreject…. そこで和足先生にご助言いただきロジックを固めcase reportとして再出発したところ、acceptに至りました。
3:どのようなところが有意義、学びになったか
つまり、世界の多くの人に読んでもらうにはロジックが重要ということを体感しました。ロジックにはデータに基づいた説得力のある根拠が必要です。
とにかくロジック!ロジックにはファクト!!ということを学びました。