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NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

ChatGPTに関する論文Publish! 医学部6年高木創志

島根大学医学部医学科6年の高木創志と申します。
論文がPublishされたので報告させていただきます!

今回の論文と自分の学びについて、簡単に報告させてください!

1:研究の内容と意義について 
GPT-3.5とGPT-4をベースとしたChatGPTの医師国家試験における性能を比較する事で、医学分野における自然言語処理のシンギュラリティの一面を観測しました。
公衆衛生や医学教育における自然言語処理への期待と注目はこの半年間で急速に高まっており、ChatGPTなどのLLM(Large Language Model)を元にしたサービスがどの程度信頼に足るかという事は今後の医療の在り方を決めると考えています。

2:どういうところが大変だったか?どう乗り越えたか?
世界中から注目が集まり、日々最新情報が入れ替わる中で、どこまでを確実な情報として議論を進めていくかという点が非常に難しかったです。arxivやpreprintの論文にセンセーショナルな報告が掲載される一方、明らかな間違えが含まれているものも多く、情報の取捨選択が非常に難しかったです。


その他にも様々な困難があったが、和足先生・坂口先生に手取り足取りご指導いただき、共著者の撰さんにもご支援いただき、なんとか形にできました。

3:どのようなところが有意義、学びになったか
自分にとっては、全てがこの上ない学びとなりました。
特に、理系的なデータと実験手法に忠実な考え方と、文系的な意義の修飾の狭間で、どこまでを述べていくかという経験値は、学生の身分にはもったいない経験とノウハウだと感じました。
また、先行研究を調べて、その分野でのエッジがどこなのかという事を認識する体験をさせていただいた事でも、大きく成長できたと思います。
今後も医学と自然言語処理を重ね合わせて生きていこうという強いモチベーションとなりました。