地域だけではない、大学だけでもない、持続可能な成長をし続けるための総合診療ニューラルネットワーク

NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

BMJにアクセプト!!

こんにちは!

島根大学卒後8年目 文田昌平と申します。

島根県立中央病院で総合診療専門研修プログラムを修了し、現在は飯南町立飯南病院で勤務しております!

今回は、飯南病院で経験した鹿外傷の事例に関して症例報告がBMJにアクセプトされましたので報告させていただきます!

1:臨床的意義について 

 動物外傷による末梢血管損傷でCPAに至った事例でした。出血性ショックの場合は胸腔、腹腔の出血が原因となることが多いのですが、、、今回は四肢の外傷による心停止に至る症例でした。。

 実は動物外傷では、四肢を損傷することが多く、胸腔腹腔以外の出血源を探すことが必要ということを今回学びました!

 具体的に末梢血管損傷を疑う時にはHard sign、Soft signという身体所見が重要となります。

それらの所見を認めた際は緊急手術をするか画像検査を行うかの判断が必要になります。動物外傷を診た際には体幹の損傷のみならず四肢の損傷とそれに伴う出血性ショックの可能性を考えることの重要性を学びました。

2:どういうところが大変だったか?どう乗り越えたか?

 事例から学んだことをどのように構成し、文章として伝えるかに悩みました。鹿の外傷の特徴を伝えたいのか、外傷への対応について伝えたいのか書いている途中からだんだんわからなくなりました。しかし、坂口先生や和足先生とのディスカッションを繰り返すうちに今回の事例の一番の学びは外傷への対応だということに気がつきました。

 事例からは様々なことを学びますが一人で考えていると色んな方向へいってしまい収集がつかなくなりましたが言語化するうちに自分が何を一番学んだのかが徐々にわかってきました

3:どのようなところが有意義、学びになったか?

論文作成を通して何が学びになるのかを考えることで日常診療のなにげない事例でも学べることがあるのではないかと考えるようになりました。また、先行研究を多く読むことで専門家の間では常識的なことも自分にとっては知らないことが多く勉強になりました。

引き続き島根の医療に貢献できるように頑張りたいと思います!