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NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

大阪出陣!研修医氏原です!

こんにちは。

島根県立中央病院初期研修医1年目の氏原英敏と申します。

今回、6月29日(土)大阪で行われた適々斎塾に参加し、英語での症例提示に挑戦しました。

ケースカンファレンスではBranch先生と徳田安春先生に対して、ぶっつけ本番での臨床推論を経験しました。

本当にワクワクする時間でした!

今回は当日に至るまでの私の学びをご報告させていただきます!

1:どうして挑戦しようと思った?

 初期研修医になって,まだ2週間の頃です。私が将来香川県で総合診療医として活躍したいという夢を出雲居酒屋で総合診療医センター坂口先生へ語りました。すると、坂口先生から「香川の挑戦最高です。それならば、ブランチ先生そして徳田先生に挑戦してみますか!?」と言われたのがきっかけです。

 僕としては、初期研修医2年間はあると思いながらも,あっという間に過ぎていくような気がしています。初期研修医というある意味,どんなチャレンジでも許される今のアドバンテージをフル活用したいと考え挑戦することにしました!

2:発表までの道のり

:ここが勉強になった

勉強になった点を3つ挙げてみます。

1つ目:症例提示をするために,診断から治療までの思考過程をしっかりと追体験できたということです。今回は、実際に入院時に担当させていただいた日本紅斑熱の患者さんの症例をさせていただきました。

まだ3ヶ月の初期研修医として診療する入院患者さんの多くは、既に指導医等によって診断された状態で対応することになります。今回、発表するにあたって、詳細に救急外来に来るまでの過程や初期対応,入院してから退院までの経過を丁寧に学ことができました。

 2つ目:プレゼンテーションの作成方法です。例えば、始めにお聞きしたのは聴衆が誰であるのか,何を目的に来ているのかをしっかり意識し考えていくことです。初めての症例発表であり,プレゼンテーションを作り始めると,考察の部分をついつい自分の興味に従って伝えようとしてしまいました。。。。

 あくまで,発表においてどんな聴衆がいて,どんなことを求められているのかを意識してプレゼンテーションを作っていく必要があることを考えるようになれました。こうしたプレゼンテーションの一般的な考えを学ぶことができたのも自分にとって大きなことでした。

 3つ目:教育についてです。今回は、総合診療科の研修中に経験した症例でした。そこでは、文田先生や小田川先生をはじめとする複数の指導医から教育をいただける環境がありました。どのように後輩や学生の指導をするのかということを学ぶことができました。

スケジュール管理やパワーポイント作成中のアドバイス,論文に至るまで適切なタイミングで適切な情報が与えられることで,学ぶ側はスモールステップで取り組んでいくことができるということを実感しました。

:苦労した点は?

 次に苦労した点として2つ挙げます。

 1つ目:英語です。今回のプレゼンテーションは英語での口頭発表でした。症例報告を日本語でおこなった経験もなく,さらには英語での専門用語や検査所見の英語での提示方法などが分からない点が苦労しました。

 2つ目:スケジュール管理です。今回は初期研修医が始まったばかりで,環境,業務,勉強,家族とガラッと変化があったときに挑戦をしました。そのため,スケジュールの管理が上手くいかないことがほとんどで,予定よりかなり準備が遅れてしまいました。

:どうやって乗り越えた?

英語については,現在はインターネットにたくさん症例提示の例が上がっていました。回診での英語症例プレゼンや論文発表の英語プレゼンでの表現を参考にしながら,準備を進めることができました。翻訳ツールも活用しながら,自分の表現が伝わるか工夫するようにしました。ただ,実際には今回の発表は徳田安春先生の通訳もあり,ほとんど問題ありませんでした笑。

 スケジュール管理については,日々の研修の隙間時間や,家族に相談して時間を作りながら進めることができました。また指導医の先生たちの手厚いサポートがあり,最後まで励まし続けてもらえたことで,何とかギリギリ挑戦まで漕ぎつけました。

3:最後に

 一人であったら挑戦できなかったことも,こうして背中を押してくれる指導医がいる環境は本当にありがたいです。この場をお借りして,力を貸していただいた先生方に感謝申し上げます。これからも臨床研修医だからできることを,今だからできることに挑戦していきます!