慶應義塾大学✖️しまね大学
慶應義塾大学医学部5年の木下純一と申します!
僕は将来、地域の医療に携わりたいと思っています。
東京信濃町の慶應医学部キャンパスにいらしていた坂口先生にそのことをお話ししたところ、このたび島根大学総合診療医センターを見学させていただくことができました。
慶應とは異なる土地・異なる環境で学んでいる学生の皆さん、診療・教育されている先生方に何人もお会いし、非常に強い刺激を受けました。
今回は僭越ながら、私が初めて訪れた島根の地で気づいたことを紹介させていただきます!
★大学と地域のつながりが強い
小田川先生からは、行政と大学と公立病院をつなげ、教育と代診調整を行うお仕事のお話を聞かせていただきました。小田川先生ご自身も普段は県立中央病院にいらっしゃり、学生教育のため大学に頻繁に出向かれているとお聞きしました。
東京都には10以上の医学部があり、特に慶應は地域枠のない私立大学ということもあって、大学病院では地域を意識することはほとんどありません。
ところが島根では、地域で臨床をされている先生が教育用動画をGPセンターのHPで配信していたり、地域枠の学生への支援する仕組みがあったり、中央や大病院と地域の断絶がなく双方向に結びついていることを知りました。
私も配信されている動画を勉強に使わせていただきたいと思います!
★学生の多様なバックグラウンド
今回の見学は短い時間であったにもかかわらず、15人以上もの学生さんとお話しすることができました。
皆さんに出身をお聞きすると島根県内だけでなく、全国から島根にやってきて医学生生活を送っている方が想像以上に多いことに驚かされました。
また、社会人を経験して再受験・編入して来られた学生さんや、再受験に向けて勉強されている方のお話も興味深いものでした。
慶應の学生は一都三県(東京、千葉、神奈川、埼玉)の出身者が大半を占めており、慶應の一貫教育校(附属高校)からの内部進学者も約4割に達します。再受験者はほぼみられません。
慶應にはない多様性が育まれていることに島大ならではの個性を感じました。
★積極的に学び主体的に活動している学生が多い
見学終了後の夕方、設立間もないという臨床推論サークルの勉強会に参加させていただきました。どの科の医師でも臨床推論を身につけておくべきだと考えて、私と同じ現5年生の部長さんがサークルを立ち上げたそうです。
質問が飛び交い議論が尽きない活発な会で、私の苦手とする臨床推論を勉強させていただきました。
その他にも、海外留学を見据えてeクリニックで英語学習をされていたり、早い学年から隠岐や西部での見学に出向いていたり、全国の医学生組織のまとめ役を担っていたり、自分のやりたいことを見極めて力を注いでいる数々の学生さんにお会いしました。
慶應にも基礎・臨床研究に取り組んだり、海外での医療活動に精力的に取り組んでいる学生が多くいます。ですが、600㎞以上離れた島根でも医師を志す同志の多面的な活躍を目撃したことで、私も自分から学び行動し続けていこうと改めて奮起させられました!
この夏の島根での経験は残り少ない医学生生活の中で重要な財産になったと確信しています。
異邦人である私の突然の訪問をあたたかく受け入れてくれた島根の皆さんに、心からの感謝を申し上げます!
改めまして、この度は貴重な見学の機会を設けていただきありがとうございました!