地域だけではない、大学だけでもない、持続可能な成長をし続けるための総合診療ニューラルネットワーク

NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

医学部1年石井真我「人と出会いご縁をつなぐ」

島根大学医学部1年の石井真我と申します。

 僕は、神奈川県出身ですが、島根の地域医療に魅力を感じ島根大学に来ました。実は昨年、高校生の時に医療体験実習で弥栄診療所に伺いました。その際に、佐藤先生や坂口先生と出会いました。

 2024年4月島根大学に入学し、坂口先生と大学で再会し、高校生の時以来に浜田に実習に行く機会を頂きました。今回の実習で感じたことなどを記そうと思います。

 実習の内容としては、1:午前中に診療の見学、2:午後には地域での活動を知る一環として百歳体操をやっているところに参加しその後に地域の方とお話をさせていただきました。

 1:午前の診療見学

患者さんと少しお話させていただく機会があり患者さんの普段の生活についてお聞きしました。お話をする中で患者さんの生活状況や背景を正確に把握し、診療に活用するのは中々難しく感じました。

 患者さんのおっしゃっていることが客観的・医学的に見て正しいかを判断する難しさもありましたし、患者さんから多くの情報を引き出すためには患者さんと長い時間をかけて徐々に信頼関係を構築する必要性が高いということも分かりました。

 一方で、帯状疱疹を発症された患者さんを診ていた際には「痛みのOPQRST」というものを用いて患者さんから情報を引き出していて多くの情報を得るための技も様々あると知りました。

2:午後の百歳体操!!

高齢者向けの体操なので負荷はそこまで高くないと予想していたのですが実際にやってみたところ意外ときつく、途中で腕がプルプル震えたりするほどだったのでこれを続けられている皆さんが凄いと思いました.

継続して行うことでADLの低下の防止に役立つと実感しました。また、体操後に参加者の方からお話を聞く中で継続的に百歳体操を行えている理由として皆さんで集まってやっていることも大きいと感じました。

さらに体操の時に皆さんで集まることでそこが一つのコミュニティとなり、地域の方の居場所づくりにもつながると分かりました。

 

最後に:

 僕はこの大学生活で「機会をつかむ」ことを念頭に置いて様々な活動に参加するようにしています。大学の講義で積極的に先生方に質問してみたり、セミナーに参加したり、さらに夏休みの現在は今回以外にも様々な実習に参加させていただいたりしています。

 その中で、活動の機会をたくさんつかんで参加させていただくことで得られるものは大きいと強く感じています。ここでいう「得られるもの」には、活動自体から得た学びだけでなく、活動を通して出会った方々との縁のことも含まれると思っています。

 僕は、人としても医療人としてもまだまだ一人前には程遠いと思っていますが、今後成長していくためには様々なことを多くの「先生」方から教えていただくことが必要不可欠だと考えています。それにあたってはやはり先生方とのご縁が大切になるでしょうし、ご縁があるからこそつかみ取れる「機会」もたくさんあると思います。今後も出会う方々とのご縁を大切にしつつ、一つ一つの機会を活用して精進致します。この度は実習を受けさせていただきありがとうございました。

今は、隠岐病院で小川先生や看護師安井さんにいろいろ教えてもらいました!