地域だけではない、大学だけでもない、持続可能な成長をし続けるための総合診療ニューラルネットワーク

NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

沖縄武者修行2025  報告ver2

沖縄は半袖で過ごせました☀️

前回に引き続き沖縄武者修行の内容を共有させて頂きます!

【午後】

中部徳洲会病院

二次救急指定病院/病床数408床/所在地:沖縄県中頭郡

1日目午後は中部徳洲会病院を訪問し、徳田安春先生の教育回診に参加させていただきました。初期研修医の先生、医学生たちとともに、救急外来で診断に難渋した症例についてディスカッションを行いました。

今回のテーマ症例は「56歳男性の頭痛・背部痛・股関節痛」でした。一見関係のなさそうな複数の症状でしたが、詳細な診察と問診により、最終的には細菌性髄膜炎と診断された症例でした。よくわからない症状や臨床経過の時には、基本に立ち返り、臓器別・病態別に網羅的に抜け漏れなく鑑別疾患を挙げることの重要性を学びました。

症例のプレゼンテーションを行ったのは初期研修医1年目の先生で、まだ経験年数も浅い中、卒後7年目の私でも驚くほどたくさんの疾患の可能性を考え、指導医ともレベルの高いディスカッションを行っていました。

初期研修医間の仲も良く、自分が得た学びや失敗などは仲間と共に共有し、同期全体で学ぼうとしている姿勢が見られました。初期研修医の一人に話を聞いてみたところ、徳洲会病院では初期研修医が主体性を持って診療する雰囲気が強く、日頃から各科のローテーションや救急外来で得た学びを仲間と共有する癖がついているそうです。診療がうまくいかなかった症例も、真摯に向き合い、どのように対応すべきだったのかを皆で振り返るそうです。

島根とはまた違った雰囲気の沖縄の医療機関を見学でき、大変刺激的な1日でした。

2日目 3月11日(火)

【午前】

社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院

二次救急指定病院/病床数308床/

2日目の午前中は、ハートライフ病院を訪問しました。研修医の先生達のポートフォリオ発表会に参加しました。6名の初期研修医の先生たちが、アドバンスドケアプランニング、患者とのコミュニケーション、タイムマネジメント、医学教育などさまざまなテーマで発表を行いました。いずれの発表も、各自が日々の診療に真剣に取り組む中で悩み考え抜いた軌跡が示されており、患者により良い医療を提供するために我々が取り組み続けなければならない課題だと再認識しました。2時間の発表会はあっという間に過ぎてしまい、初期研修終了を間近に控えた先生方の2年間の学びが凝縮された、大変聞き応えのある会でした。