医学部3年泉妻胡桃と申します。
今回、総合診療医センター坂口先生に機会を頂き、江津済生会総合病院を見学させて頂きました。
そこでの学びを報告したいと思います!
1:嬉しい歓迎!
出雲市駅から電車に揺られて江津駅に向かいました。江津駅から病院の事務室に到着すると、事務の方々から歓迎をしていただきました。インスタで見たことあるやつだ!ととても嬉しくなりました。

病院案内では病棟や検査室、事務など様々な部署をお邪魔させていただきました。病棟の共同スペースからは日本海が見え、開放感がありとても綺麗でした。検査室には竹林の壁紙があったり、床が木目調になっていたりと、寒々とした機械のイメージが軽減されるような工夫がされていて印象的でした。院内どこへ伺っても職員の皆さんが温かく迎えて下さり、とても素敵な病院だなと感じました。

次は医療安全管理のお話を聴きました。医療安全管理課は医師や看護師など様々な職種から構成されており、毎月院内のあらゆる部署の安全状態をチェックしているそうです。調査後には危険なところが改善されているかの確認を行っており、ヒヤリハットが減っていくよう取り組んでいることを学びました。
その後は産婦人科の山根先生にお話を伺いました。陣痛から破水までの子宮の動きや流産、早産に関して、実際のエコー写真を見ながら教えていただきました。胎児の成長に伴って母体も大きく変化していくこと、発生学の知識が重要なことを改めて実感しました。江津済生会病院では分娩は行っていませんが、お母さんや家族にとって身近に産婦人科医がいることの安心感は大きいだろうな、とお話を聴いて感じました。

2:初めての救急当直参加🚑
当直では坂口先生からAMPLE(A.アレルギー M.内服歴 P.既往歴 L.最後の食事 E.イベント)を教わり、実際にAMPLEを基に問診をするという経験をさせていただきました。救急では患者さんの情報がほとんどない状態からいかに速く正確に必要な情報を聞き出せ、処置できるかに重点をおくため、こうした指標があると焦っていても頭が整理されていく気がします。
今の自分にはAMPLEの質問をすることで精一杯でしたが、鑑別疾患を挙げ、更に絞り込むための質問も必要だと思うとまだまだ勉強することは多そうです。
3:当直で見えた地域の繋がり
また、地域の人との繋がりを感じることもできました。食事中に気分が悪くなった高齢の女性患者さんを心配した旦那さんが近所の方と一緒に来院しました。その近所の方は、普段から「何か心配なことがあったら連絡してね」と伝えていたそうです。
高齢の方々を地域で支えることが大切だと理解してはいましたが、近所の方の助けの偉大さ、そして地域の方々の助け合いが想像以上に必要であるという現実を実感しました。
今回は短い間でしたがとても濃い経験をさせていただき、ありがとうございました。次は江津の方々や済生会病院の職員の皆様ともっとお話できたらなと思っております!