医学生エコー全国大会へ参戦!
2025年7月26日、日本ポイントオブケア超音波学会が主催するStudent POCUS league(SPL)が開かれました。3年目となり、競い合いから学び合いへと輪が広がったSPL、今年の参加は全国13大学となりました。ここに島根大学の5年生3名が参戦しました。

チーム名はShima-US → しまうす、シーマウス…
島根大学は心臓・腹部フルスキャンのエコースキルを学んできました。SPLではさらに現場を想定したエコースキャン速度と、症候学との連続姓が求められます。

↑ 大会前、エコー調整を行う邑智病院の川中卓先生、見守る島大卒業生の花田拓真先生、運営の島根大学6年生荘原直人くん、浜松医科大学の森谷優人くん。
準決勝1では、心尖部四腔像の美しさを競います。5年生佐々木大輔くんが出場し、見失いそうになる心臓を基部まで戻って探り直す、即応力を見せてくれました。

↑大会参戦した13大学39名の選手の皆さん
準決勝2では、心臓・肺・腹部臓器を次々描出するスピード競技でした。出場したのは同じく5年生の大平幸子さん、馬場綾香さん。コンベックス・リニア・セクタと次々に変えるプローブを2人で連携しながら進めました。残念ながら決勝には進めませんでしたが、それでも3人は、研修医でも持ち得ないエコースキルを手に入れたことを示してくれました。

決勝ではエコーが鍵となるケースシナリオクイズ。診断名を聞いて、指導者である医師たちも驚く疾患を、一発で答えた浜松医科大学が優勝しました。この大学が2023年度から続くSPL後3連覇であり、競争意識の先に、どうやって学んでいるのか、と学び方への興味が湧いてきます。
この興味が元で発足したのが、全国医学生をエコーで繋ぐPSMA(ピースマ:POCUS students and residents alliance)です。この副代表を島根大学6年の荘原直人くんが担ってくれました。大会は13大学39人の参加であり、学び方に悩む大学、そしてどうやったらもっと楽しめる会になるか、共に運営に携わってきてくれました。

各大学の指導者と運営のPOCUS学生教育推進委員会だけでなく、医学生が参加者そしてPSMAとして関わり続ける構造ができてきました。来年度は、きっとPSMA発信の競技も生まれてくるはずです。SPLは、人が育つ場としてこれからも続いていくことでしょう。

↑第17回日本ポイントオブケア超音波学会学術集会(2025年7月26~27日、東京都立大学荒川キャンパス) 大会会場のVscan Air展示場にて