行き来がつなぐ、地域医療と学びの輪~島根県西部総合診療医養成プロジェクト活動報告〜
島根県済生会江津総合病院の原田愛子です。
いよいよ2026年が始まりました。昨日は地震が起き、驚きましたが無事に生活できています。本年が皆さまにとって実り多い1年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
私は今年度、総合診療医センターの一員として「島根県西部総合診療医養成プロジェクト」に取り組んでおります。
このプロジェクトは、医師不足や医療資源の偏在といった課題を抱える島根県西部地域において、総合診療医センターの医師が各医療機関へ出向し、それぞれの専門性や強みを生かしながら、現地の医師・看護師をはじめとする多職種の医療従事者に対して教育支援を行う取り組みです。
本活動を通じて、
- 総合診療医の養成
- 地域医療ネットワークの構築
- 多職種連携のさらなる強化
を目指しています。
当院にもこれまでに3名の先生方が来院され、貴重な学びの機会をいただきましたので、以下にその様子をご報告いたします。
【各回の取り組み】
9月9日 遠藤 健史 先生(町立奥出雲病院 総合診療科)
- 認知症リンクナースとの意見交換会
- 院内講演「病院全体で取り組むせん妄対策」


11月17日 小田川 誠治 先生(島根県立中央病院 地域総合医育成科/総合診療科)
- 透析室スタッフとの意見交換
- 外来看護師を中心とした腎臓内科領域に関する意見交換会

12月2日 樋口 大 先生(島根県立中央病院 地域総合医育成科/救命救急科)
- 総合診療プログラム運営に関する意見交換会
- 県内ドクターヘリの運行状況を踏まえた、江津圏域の救急医療についてのレクチャー
- 救急外来看護師・救急隊との意見交換



参加した多職種の職員からは、
「普段なかなか聞けない疑問を聞けてよかった」
「困っていた場面での考え方が整理でき、日々の業務に役立っている」
といった声が寄せられました。
さらに、
- 「主治医に睡眠薬の使用について提案しやすくなった」
- 「血液検査データの見方が変わった」
- 「疾患ごとに、スムーズな搬送・治療に向けて当院での準備が意識できるようになった」
など、現場での具体的な行動変化も見られています。
どの先生方も非常に丁寧でわかりやすく、気さくにご対応くださり、当院職員の学びとモチベーション向上につながりました。
こうした貴重な交流と学びの機会を、今後も継続して検討してまいりたいと考えています。
ご協力いただいた遠藤先生、小田川先生、樋口先生、誠にありがとうございました!
