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NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

島大学生さん島前病院実習(*^^*)

~隠岐島前病院実習を通して~


島根大学医学部医学科1年生 上西凜太郎


島根大学に進学して右も左も分からないままに勢いで病院実習に申し込ませてただきました。

僕は大阪で生まれ、沖縄の石垣島で育った中で離島医療の一端を見ましたが、別の島の医療の形を初めて体感することにワクワクドキドキしながら実習が始まりました。
案の定、1年生としては分からないことだらけで、見よう見真似でカルテを予習してみたり、診察や検査の見学をさせていただきました。
医療的な知識はほとんど0の状態でしたが、隠岐島前病院の実習の中では、島の医療のあり方、医師の方々のルーツや胸のうちに秘める情熱に触れることができたように思います。
僕が病院実習を通して感じたことは、本実習で経験したことは決して離島医療など特定の分野に限られたことではなく、その後の自分の可能性を広げるものであったということです。


医学の勉強がしたくて大学に入学したにもかかわらず1年生はなかなか実臨床に触れる機会がありません。患者さんとの会話や病院スタッフの方々との会話を通して、普段の学校生活の中では得られない体験や出会いを得ることができました。
今後学年を進め、様々な知識を得ていく中で再び実習に参加することが楽しみです。
知識0からでも実りのある実習に参加できて一年生の夏の宝物になりました。


~島の風を感じながら~

はじめまして。島根大学5年の中野靖久と申します。

今回、8月24日~29日の6日間、島前病院の実習に参加させていただきました。印象に残ったことを3点記載します。

①白石先生

ONとOFFの切り替えが半端ないと思いました。先生は、大学では「アロファシャツを着て総合診療センターの先生方となんか話している」、、僕にとっては謎に満ち溢れていた存在でした。今回、心エコー、大腸カメラといった医学的側面だけではなく、ヨットを乗り回す、自給自足の生活等の島の楽しみ方や「人生」について学ばせていただきました。

②fascia hydrorelease

fascia hydroreleaseを初めて見学させていただきました。

私は、薬局で薬剤師バイトをしていますが、長期間に渡り腰痛に悩まされている患者さんは非常に多いと日々感じていました。今回、先生方が島前病院でfascia hydroreleaseを行った後、痛みが和らぎ安堵の表情で帰っていく患者さんの姿が印象に残りました。地域に求められる「隙間」を埋める総合診療医の姿がとても印象的に残りました。

③島前の生活

船に乗って診療所に行ったり、休日は海に潜ったりして島の生活を堪能させていただきました。特にヨットに乗って島を周遊したことは最高の思い出です!

残りの学生生活も体を使ってどんどん学んでいこうと思います!

~武淵×島前病院~

島根大学医学部5年の武淵といいます。群馬県出身です。

今回、島前病院の実習に申し込ませていただきました。実習期間は8月25日~29日までの5日間でした。実習としては主に外来見学をメインに行いました。外来では色々な疾患を抱えた方が来てました。例えば陰嚢水腫の方は通常であれば、泌尿器科に真っ先に受診すると思います。しかし、この島では島前病院受診すると言ったように、通常の市中病院の内科ではあまり見られないような疾患の方もこの病院では診察されていることがわかりました。それを診療している場面を見れることが一番の特徴であると感じました。

また、三度診療所というところに出向いて診療も見ました。三度診療所は診療ですが、公民館のような場所で行われてました。そこに患者さんと医師、看護師さんで診察をするというスタイルで行っていました。このような光景は見たことなかったので、こういった医療も島前ならではと思いました。