2022年度「第1回しまね総合診療の集い」
2022年4月16日(土曜日)13:20~18:30@パルメイト出雲4Fパルメイトホール+Zoomによるハイブリッド形式で第1回しまね総合診療の集いが開催されました!
参加者 会場:31名 Web:27名 合計:58名の方が参加して下さいました!!
開会式
しまね総合診療センター准教授の和足孝之先生より,アメリカからオンラインで開会挨拶を頂きました!新専門医制度が始まりこの3年間における総合診療専攻医の占める割合は島根県が全国一位となっている状況を紹介され,総合診療に大きな波が来ている事,学生や初期研修医など若い人たちには安心して総合診療を目指してほしいと挨拶されました!
記念講演
しまね総合診療センター・センター長の白石吉彦先生より,「これから総合診療を始める君たちへ」と題し講演を頂きました。自治医大での学生生活の中で,東北の田舎へ見学に行き地域医療の実践を見学し,高知県の保健所へ実習に行き「10万人の健康を1歩進める」という実践に触れ,中国医科大学へ自費留学した時の多国籍の学生同士の交流経験,アメリカの家庭医療の見学に行き「赤ちゃんからお年寄りまで」多様なニーズに対応する家庭医療の実践に学ばれた経験を語らそこから長年従事されている隠岐島前での医療実践を診療風景の映像も交えて紹介され,現在行っているしまね総合診療センターの取り組み・県内各地に広がる自治医大卒業生・家庭医・総合診療を実践している病院のネットーワークについて紹介されました。最後に,愛車のメーカーが作成した非常に格好いいプロモーションビデオ(御本人も登場)を流しながら,総合診療の魅力を伝えて締めくくくられました。
我々も聞いてて胸が熱くなる白石先生の半生で,きっちり時間通りに講演を締めくくられる圧巻の内容でした!
総合診療専攻医に聞く・研修サバイバル術
出雲市民病院高橋賢史先生がファシリテーターをされ,総合診療専門研修における必須事項より,①ローテート,②経験省察研修録(ポートフォリオ),③研究(学会発表もしくは論文発表)について取り上げ,会場に参加している2,3年目専攻医より自身の経験についてそれぞれコメントをもらう形で,専攻医が研修をどう進めているのかを紹介してくださいました!
ポートフォリオ発表会
出雲市民病院上村祐介先生がファシリテーターをされ,ポートフォリオとクリニカルジャズの概要の説明,指導医による模擬クリニカルジャズ(事例提示:上村,ディスカッション:上野,樋口,木島,高橋),現地2組とオンラインの合計3つのグループに分かれ専攻医によるポートフォリオ発表とクリニカルジャズの実践を行いました!
総合診療専門医研修における重要な位置を占めるポートフォリオの作成とそれに必要なクリニカルジャズはなかなか理解や実践が難しいですが,現場で指導に当たる指導医や経験ある専攻医による発表により,ディスカッションを通じてその必要性や有用性を新専攻医に伝えられたとともに,リアルワールドで悩む医師の熱量から初期研修医や学生にも“人をみる”総合診療の面白さ・醍醐味を感じてもらえる内容でした。
閉会式
島根県総合診療チーフレジデントの任命式が行われました。今年度チーフレジデントは,小川敦子先生(ひたちなか総合病院),鈴木真紀先生(隠岐病院),木田川幸紀先生(津和野共存病院),内藤祐美先生(雲南市立病院),吉村菜実先生(島根県立中央病院)の5名が選出され,センター長の白石吉彦先生より任命状とネームプレートが手渡されました!最後に島根県総合診療専門医育成ネットワーク世話人代表の谷口栄作先生(島根県健康福祉部医療統括官)より挨拶を頂き会を終了しました。