第14回プライマリ・ケア学会参加報告 花田拓真
こんにちは、島根大学の、花田です。
今回は縁あって名古屋で開催された日本プライマリ・ケア学術大会にてポスター発表をさせて頂きました。
以下の部分で作成過程、発表本番で感じたことを少し共有させて頂きます。
今回のポスター発表に至る経緯をお話するには、5年生時に奥出雲病院で行った総合診療科の地域実習まで遡ります。この地域実習で奥出雲病院の遠藤先生からエコーの手ほどきを受け、自身の中でエコーへの興味が高まりました。また、遠藤先生が高度総診コースでエコー教育を受け持っていらっしゃったのもあり、この活動をお手伝いすることになりました。そういった活動を通して、エコー教育の現状や課題、島根大学での取り組みなどを知り、これを全国的な課題と考えポスター発表をすることとなりました。
作成では書く内容の順番や重み付け、ポスターならではの視線誘導などを意識するのが難しいと感じました。これらの課題を解決する上で、点線等を用いたセクション分けや、矢印を用いた視線誘導が非常に有用でした。今回はかなり見切り発車で作成にかかってしまったので、次にポスター作成を行う際には作り始める前から大まかなレイアウトを決め、細かい部分を調整するような方針で行おうと思いました。
私の発表は2日目でしたが、とても大きな会場で驚きました。人数も会場3,500人と非常に大規模であり、初めて学会に参加させて頂いた自分としてはこれだけの人数の医療者・関係者の方々が一堂に会しているという状況自体に大きな感動を覚えました。また、今回の学会のサブタイトルが「プライマリ・ケアのためのニューノーマル」というのもあり、AIを始めとする最新の医療器具や医療システムが会場で多く見られ、今後自分が携わっていく医療の未来を垣間見たような気持ちになりました。各種講演も魅力的なものが多く、見に行く場所に迷いましたが、オンデマンド配信も予定されており大変ありがたかったです。
ポスター会場には多くの学生ポスターがあり、全国の医学生の精力的な活動を目のあたりにすることができ、大変刺激を受けました。島根大学からは計4つのポスターが出展しており、また全国的な学生団体に所属する島大生のポスターもありました。また、県立中央病院さんからもポスターが出展されており、名古屋という地にあっても同郷の人たちの名前や顔を見ることで勇気づけられました。そういった中での発表は大きく緊張することもなく、練習の成果を十分に発揮できたと思います。
今回の反省点としては、見やすさを重視したポスターを作成した結果として、発表時に口頭で説明を付け足すことが多く、ポスターだけで読んだときの理解度があまり得られなかったのではないかということを感じました。そのため、次にポスター作成を行う際には過不足なく情報を盛り込むということを意識したいと思います。
学会全体を通して、様々な人の熱意や考えに触れることができ、自分にとってとても刺激的な体験ができました。特に、自分とは異なる活動をしている方との協働の重要性を感じました。今後、学会に参加する際にはできるだけ自分の領域とは離れた事をやっている人に積極的に話しかけ、関わりを作っていこうと思います。
ポスター指導をして下さった遠藤先生並びに小田川先生、またこのような発表の機会を下さった総合診療医センターの皆様に感謝申し上げます。今回の経験を糧に、一歩ずつ前進していこうと思います。本当にありがとうございました。
島根大学医学部医学科6年 花田拓真
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