地域だけではない、大学だけでもない、持続可能な成長をし続けるための総合診療ニューラルネットワーク

NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

島根は教育熱心!

藤田医科大学5年 城内です。島根の訪問ver2です!

1:総合診療医センターの見学を通して

総合診療医センターで働いていらっしゃる坂口先生や白石先生、和足先生の活動を見学しました。結論として、1番感じたのは島根大学の教育環境の充実度でした!

島根大学5年生が、参加する地域医療実習では総合診療を教育できる病院で1ヶ月間実習し、毎週白石先生を含めた担当教員と面談をして実習状況のフィードバックがされていました。また、多くの医学生が、積極的に個々が興味のある分野で活躍できる環境が整っており、学会発表の機会を体験できるように先生方がサポートしていました。坂口先生に医学生の1年生から6年生まで研究論文や学会発表に向けたポスターを相談する様子を見せて頂き、羨ましかったです。そして、そのような機会がある島根大学の環境が本当に素晴らしいなと感じました。

2:しまね地域医療支援センター/研究者安部先生

しまね地域医療支援センターでは、島根県と愛知県の地域枠制度の違いなどを伺う機会となりました。地域枠で入学し現在島根で働いている医師と、地域/大学との間に立つような存在であり、定期的に両者と面談することで持続可能な地域医療を生み出すためのシステムができていることを知りました。当日教えてくれた県の職員である吉田さんが綿密に連携し、このように積極的に面談をしてくれるような環境は自分の大学にはなかったので、とても良い制度だと感じました!

また、地域医療の健康に関して研究をメインでされている安部先生ともお会いする機会をいだだきました。どのような研究をされているのかを伺い、今までとは全く違う視点であり大変勉強になりました。島根には、山間部に行けば山の斜面に家を構えて住んでいる人もおり、斜面と健康の関係や、社会生活と健康の関係について調査をされているというお話は大変興味深く、地域医療と研究の親和性を感じる機会となりました。

3:3日日間を終えて

島根に訪問する前に感じていた総合診療に対するマイナスイメージは、やはり大学病院という日本人口においてほんの一部の人しか受診しない狭い領域から見た場合のイメージであることに気がつきました。実際により多くの国民が必要としている、小さな健康問題を解決したり、その背景にある生活環境などまで気を配ることのできる医師こそが総合診療医の役割であり、多くの地域で必要とされている医療であることを学ぶことができました。

また、積極的にいろいろな活動をしている学生との交流を通して、自分自身の活動や普段の物事に取り組む態度を見直す機会ともなりました。この3日間を通して本当に多くの経験とご縁をいただきました。このような機会を作ってくださった坂口先生をはじめ、お時間を割いてくださった先生方、島根大学の学生には感謝してもしきれません。ありがとうございました。