Prediction of ESBL-producing E coli for suspected urinary tract infection
しまね総合診療センターコアメンバーの県立中央病院地域総合医育成科樋口大先生の研究論文が先日acceptされ、pubmed掲載されました!!
総合診療センターから、ケースレポートに加え、研究論文も続々と世の中に発表されています!!
Abstractです!!
【目的】
ESBL産生大腸菌の市中感染が拡大しており、その対応が必要となっている。ESBL産生大腸菌のプレディクションルールは尿路感染が疑われる患者群の診療において重要である。
【方法】
尿培養検査を行った患者1185名をスコアリングモデル作成群として臨床データおよび検査データを収集し、多変量ロジスティック回帰分析により臨床予測モデルを作成し、患者516名の検証群においてその妥当性を検証した。
【結果】
スコアリングモデル作成群ではESBL産生大腸菌は185例(16%)で検出された。女性(OR:4.2)14点、CRP≧5(OR:1.87)6点、尿路感染既往(OR:1.52) 6点で割り当てたところAUC(曲線下面積)はスコアリングモデル作成群0.67(95%信頼区間(CI):0.63-0.70),検証群0.64(95%CI:0.59-0.69)であった。
【結論】
考案したプレディクションルールは,尿路感染症が疑われる患者におけるESBL産生大腸菌の予測として中程度の精度を有していた。
Prediction of ESBL-producing E coli for suspected urinary tract infection
PMID: 35686830 DOI: 10.1177/03915603221103438
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35686830/