地域だけではない、大学だけでもない、持続可能な成長をし続けるための総合診療ニューラルネットワーク

NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

岡本栄祐先生 【呼ばれてハッピー、よろこんで!】

1:なぜ総合医に?

 私は島根大学医学部を卒業し、そのまま消化器内科に入局しました。 内視鏡などの手技を行うことが好きで、1年1年スキルが上がることに自信を感じていました。

 益田赤十字病院(以下、益田日赤)に派遣となり、

 益田医師会病院と益田日赤が協力して益田市の医療を盛り立てることとなりました。

そして、当院に医師会病院から消化器内科の先生方が移動して来られたタイミング(2018年)で、総合診療科を立ち上げ、私が担当することとなりました。

写真:総合診療科外来にて

2:現在の病院の体制

 初期臨床研修医受け入れを行い、当初は0人でしたが、現在6人/年が来てくれるようになりました。そして2020年、ついに、波多野拓也先生が常勤で来てくれました!!。そして、総合診療科は2人体制で研修医指導と現場体制づくりの強化を進めました。

奇しくも、新型コロナウイルスが拡大した時期でもあり、総合診療科と研修医が一丸となって対策強化をしました。その過程で、屋根瓦式での教育体制ができ、波多野先生が現場のリーダーとなり救急外来、病棟マネージメントをしてくれるようになったのが、一番の収穫でした。

 現在、私は生活習慣病の慢性期管理から診断未確定患者さんの診療まで、総合内科的な、活動が増えてきています。波多野先生と、他科の先生とAST*も開始し、病院全体の診療に触れる機会も増えました。

* AST: Antimicrobial Stewardship Team 抗菌薬適正使用支援チーム

写真:AST

写真:益田赤十字病院

2:やりがい

 当院で育った初期臨床研修医(以下、研修医)を勝手に、「うちの子」と呼んでいます。

うちの子が、当科を卒業し、専門科に入り育っていく事をみること、そして当院に再度来てくれたり、搬送先でであったりなど、明確なつながりができてきています。私が作った関係というと言い過ぎですが、みなさんが成長する一つの門になったと感じています。

3:モットー

 呼ばれてハッピー、喜んで

4:私の1週間

【経歴】

 島根大学医学部卒業

 (現在)

【取材者:遠藤より】

 岡本先生の周りには、「うちの子」である、研修医の先生方が群がります。そして先生は、消化器分野だけでなく、感染症から病院マネージメントまで、病院全体を歩き回っておられました。こういう方が組織を円滑に動かすのだな、と学ばせていただきました。

写真:岡本先生、愛するあの方になりきっておられます。