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NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

プライマリケア学会2022活動報告 上西 凜太郎くん


こんにちは!医学科2年の上西凜太郎と申します。

この度は横浜で開催された第13回プライマリケア連合学会学術大会で『(凜太郎から見た)島根大学附属病院総合診療医センター』という題でポスター発表を行いました。

その背景や感想をご紹介させていただきたいと思います。

始まりは1年生の夏、隠岐島前病院での実習で白石先生のことを知ったことをきっかけに大学に戻ってから総合診療医センター(以下センター)に度々足を運ぶようになりました。センターの総合診療医の先生方と日替わりで色々な話を聴いてみたり、センター主催の取り組みに積極的に参加してみたりエコーを触らせてもらったりと、目を輝かせながらセンターに通い続けていたある日、センターについての活動報告をしてみるかと声をかけていただきました。その日から人生初、学会へ向けた準備が始まりました。

10月:学会発表準備スタート

写真:小田川先生、中野先輩と、週に1度のミーティング

まずセンターについて調査を始めるとともに抄録の作成に取り掛かりました。抄録ってなに??から始めたので1から先輩と先生にご指導いただきました。

1月:丸々3ヶ月かかって抄録が完成し、提出できました。と同時にポスター作成に取り掛かり始めます。ここでもやはりポスター発表でのポスターってどんな感じ?から始まりました。伝えたいことは沢山あるけれど見やすく魅力的に人に見てもらえるポスターってどんなものだろう?(などとは考えていたのですが実際、Figの下地を作るだけでもかなり手こずりました笑)

6月:ギリギリのギリギリまでポスターの調整は続いたのですが、学生から見えるセンターとはどのようなものだったかという点を盛り込むと良いとアドバイスを受けていたこともあり、まずは僕自身が関わってきたことでどのような影響、変化があったのかを文字で整理してみたりグラフにしてみたり四苦八苦していました。そしてFigの一部にはセンターの活動だけでなくセンターと僕自身との関わりのグラフ(学会で発表するポスターに個人的なこと書いても良いのだろうかという葛藤もありダメもとに近いものはありました)が混じっている状態でセンターの先生方に模擬発表を見ていただいたところ、「寧ろそのグラフをメインに据えても良いんじゃないか」「『凜太郎から見た』とかタイトルにつけちゃっても良いんじゃない(白石先生)」「学生の視点が見えて面白いね」などなど素敵で型破り?なご意見を多々いただき最終形態が出来上がりました。

当初はセンターの活動について粛々とまとめるようなイメージだったものが気がつけば、自分の名前が入っていたり、僕とセンターとの関わりのグラフがどどんと鎮座している、、、あまり例を見ないポスターになりました。(この時はあまり実感はしていませんでした。予感はしていましたが、、、笑)

写真:ポスターに採用された写真と同じポーズで

 迎えた学会の日。

自分の発表は二日目でしたが貼られているポスターを見ているとなかなか真面目な(?)ものが多く、おお!これが高学年や各地の先生方がお作りになるポスターなんだと圧倒されていました。自分のことグラフにしている人は0で、なんだか浮かないかな?大丈夫かな?なんて少し心配になりながら迎えた2日目本番ですが心配とは裏腹に、思っていたより多くの学生さんや先生方に声をかけていただけました。「なに?このグラフ?」だったり「(タイトルを見て)あ、凜太郎って君?」だったりから始まり、センターについて様々なことを質問していただき、僕が実際に関わった取り組みやプログラムのことも事細かにディスカッションしました。僕自身の目線で作っていたこともあり、自分の気持ちを乗せてセンターのことを熱く説明できたような気がしました。各地の大学生が「こんな素敵なことやってる部署うちにはないなあ、欲しい!羨ましい!」と呟くたび、自分の環境はなんて恵まれているんだろう、なんて楽しいところにいるんだろうと再認識する気持ちが込み上げていました。持ち時間の90分目一杯に説明し続け、あっという間に時が過ぎ去りました。

 二日間終わってみると、オンラインでしか顔を合わせていなかった仲間たちとの対面や新たな素敵なご縁が沢山生まれました。お昼にはランチに連れ出してもらったりしながら先生方や先輩方とお話ししたことも大切な思い出の1つです。

準備から発表まで9ヶ月走り切ってみて、間違いなくやってよかったと思いました。これからも様々なことにアタックしチャレンジしていきたいと思います。

最初から最後まで側でずっとご指導いただいた小田川先生、遠藤先生、中野さん。発表の機会をくださった和足先生、白石先生に感謝申し上げます。

写真:指導者、小田川先生と

そして何も知らない1年生だった僕を導いてくださっている全ての先生方に感謝しかありません!ありがとうございます✨

これからもまだまだセンターでオモローを探求していく所存であります!!笑

得た幸せを全て書き綴ることは叶いませんがこの辺で失礼いたします。拙い文章でしたがここまで読んで下さり本当にありがとうございました。

島根大学医学部医学科2年 上西凜太郎