地域だけではない、大学だけでもない、持続可能な成長をし続けるための総合診療ニューラルネットワーク

NEURAL GP network 島根県発・総合診療医養成プロジェクト

「変革は辺境から生まれる」東京から島根へ突撃🗼

はじめまして、井上増美と申します。

この度、島根大学総合診療医センターへ訪問させていただきました!たった1日とは思えないほどの密度で出雲のパワーを浴び、そして大きな感銘を受けました。

出雲に特に縁のない私がなぜそんなことになったのか?

当日の流れも含めてご紹介と、私の心動いたことを、お会いした方への御礼をこめて共有させていただきます。

「自己紹介:ネスレのセールスマネージャーです」

私は普段、ネスレという食品会社の流動食や栄養補助食品を取り扱う事業部で、セールスマネージャーとして働いています。自支店のメンバーが活き活き働ける場所づくりや、病院に入院する患者さんが低栄養で苦しまれる前に、普段の生活の中で栄養補助食品をもっとお役に立てられないか?という課題感に対し、模索を日々行っています。

「グロービス経営大学院を卒業!」

同時にちょうどこの春グロービス経営大学院を卒業したばかりです。グロービスが開催するビジネスカンファレンス「あすか会議」に、卒業生としてご登壇される坂口公太先生のセッションサポーターに晴れて当選!総合診療医として活躍されている先生の活動が、日々の課題感へのヒントになるのでは?と、セッションを前にすぐに来雲を決意したという経緯でした。

「実際、坂口先生に会いに島根に行ってみた!」

当日は、坂口先生に色々紹介してもらい島根のキーマンに次々会えることに!地域医療教育学講座教授の長尾大志先生、しまね総合診療センター長の白石吉彦先生、肩書が分からないくらいマルチにご活躍の和足孝之先生から、今の取り組みを初心者の私にフラットに教えていただきました。

 そして何より、白石先生、和足先生、坂口先生とよしか病院 佐々木弥生先生に交じって、なんと島根大学大谷 浩学長との面談にも同行!しまね総合診療センターが抱えている課題感共有のち、即座に新たなアイデア創出と解決へのステップが生み出される様子は圧巻でした。

「なぜ島根は活き活きと楽しそうなのか?」

私は、出雲で自分の課題と向き合うつもりでしたが、同時に素朴に考えていたことがありました。「なぜ島根は活き活きと楽しそなうのか?」答えにはたどり着けませんでしたが、主に感じた3つの要因を整理してみました。

要因1:教育への真摯な姿勢、投資

総合診療科は最も新しい(歴史の浅い)専門診療科であり、いかに価値を出すかは個々人の志とリーダーシップが大きく問われる部門だと感じました。そういった背景からも、リーダーたちは新たな担い手や仲間になってほしい人への断続的な教育が重要だと考えていることを肌で(言葉でも)感じました。実際にお会いした学生さんたちは、課外学習にも力を入れており全員素敵で、すでに教育が浸透していると感じました。

要因2:強烈なリーダーシップ

 いわゆるスタートアップ的組織では共通なのかもしれませんが、やるべきと思ったことは即行動、つながるべき人とは即コンタクト。それを明るくやりきるリーダーが揃っていること(+バックオフィスでの丁寧なフォロー)は、必要不可欠な要素だと感じました。

※でも率直に、みなさんオーバーワークです。お身体どうかお大事に…!

要因3:辺境であること

 都心ではない島根は、外界からいい意味で距離が取れており、キーとなるステークホルダーの見極めがよりスムーズである可能性を感じました(巻き込みの難易度とは無関係かど思いますが)。その点で変革のスピードが速いのではないでしょうか。その環境が、多くのリーダーを引き寄せるのでは?と感じます。

結論:「変革は辺境から生まれる」

今後人口減少を避けられない日本において、島根や出雲でのチャレンジは大きな希望であり、一地方の事例に留まらないことを確信しています。一方、医療が生きている人間全員に関わる生活インフラでありいとなみであるとすれば、今後広がるであろう出雲での医療モデルを享受するだけではなく、いかにあるべきか?を考える姿勢が、全員に求められるものではないかと考えます。少ない人員でもその場固有の課題を解決するためにリーダーシップを発揮し、どう成果を最大化かすればいいかにチャレンジするとき、すでに出雲にそのヒントが詰まっている。こんなに心強いことない!と、大きな勇気をいただきました。本業の栄養事業も、きっと豊かな生活や医療に役立てるはず、と心新たにしました(この点も、複数の方から様々にアドバイスいただき感謝しております)。

変革は辺境から生まれると言われますが、大きな変革の1ページを私は目の当たりにしたのでは?きっとそうだ!と感激しています。

お会いいただいた先生方、学生の皆様、秘書の巌さん、何より素晴らしい1日をアレンジいただいた坂口先生、ありがとうございました。まずわたしができる第一歩として、坂口さんのセッションを良いものにして参加者に満足してもらえるよう、全力で取り組みます。